A:変形股関節症の病期には次の4つのステージがあります。
①前股関節症=臼蓋形成不全
臼蓋形成不全があり、骨頭が十分覆われていませんが、関節裂隙(関節のすきま)は保たれている状態をいいます。
②初期股関節症
関節面の不適合、関節裂隙(関節のすきま)のわずかな狭小化や、骨硬化(骨が硬くなること)・骨棘(骨のとげ)形成が認められますが、程度の少ない状態をいいます。
③進行期股関節症
骨頭周辺、臼蓋底の部分に骨棘(骨のとげ)形成が認められ、関節裂隙(関節のすきま)が明らかに狭小化しているものです。骨硬化(骨が硬くなること)・骨嚢胞(骨の中に穴があくこと=空洞)などの変化が出現している状態をいいます。
④末期股関節症
関節裂隙(関節のすきま)の消失や関節としての適合性が消失する状態をいいます。