A:保存的療法では、股関節に無理な負担をかけないよう、日常生活上の注意が重要です。
- 1. 洋式の生活:日本式生活よりも、ベッド・椅子・洋式トイレなどの洋式生活が望ましいと言えます。
- 2. 運動の抑制:激しい運動や、重労働・立ち仕事は避け、長時間の歩行や、立ち座りの繰り返し動作もなるべく避けるべきです。
- 3. 靴の選び方:ハイヒールや底の硬い靴は避け、なるべくクッションのあるスニーカータイプの靴を履くようにして下さい。
- 4. 杖の使用:杖の使用は、中臀筋(お尻の部分、主に股関節を外に開く筋肉)にかかる力を減らし、その結果、股関節にかかる力が減少します。例えば、歩行時に一本杖を用い、杖に15kgの荷重(体重)をかけた場合、患側股関節に加わる力の合計は体重とほぼ同じ、つまり杖を使わない時の1/3となり、非常に効果的です。