前回までは股関節の基礎のお話をさせて頂きました。
本日より股関節に関する詳しいお話をさせていただきます。
股関節痛を引き起こす疾患 (病気)とは?
いわゆる股関節が痛くなったり、動かしにくくなる病気のことです。
その代表的疾患(病気)としまして、①変形性股関節症 、②大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)、③関節リウマチ ④外傷(骨折・脱臼など) ⑤腰椎疾患(病気)などが挙げられます。
変形性股関節症とは、関節を滑らかに動かすために骨の表面を覆ってクッションの役目をしている軟骨が、何らかの原因によってすり減ってしまうために起こる病気です。
上記の写真の青色部分が軟骨です。
変形性股関節症は女性に多い病気であることが特徴です。
もちろんそれには原因があります。「先天性股関節脱臼」や「先天性臼蓋形成不全(せんてんせいきゅうがいけいせいふぜん)」が女の子に多いこと、女性は男性に比べ関節が緩く周りの筋力も弱いこと、また女性は骨盤が横に広いので身体の中心線から股関節が遠くなるとより大きな力がかかること、などが関わっていると考えられています。