本日から、何回かに分けて股関節のお話をさせていただきます。
まず、股関節とはどういうものかというお話です。
写真の模型図を参考に見ていただきますと、お椀の形をした臼蓋(きゅうがい)が骨盤にあり、ボールの形をした骨頭(大腿骨)がぴったりとはまりこむ構造になっています。
正常股関節レントゲン写真の骨頭は臼蓋で8割以上包まれていると言われています。ですから、股関節は球関節と呼ばれております。
股関節は下肢と骨盤を繋ぐ関節で、荷重関節(体重を支える関節)と して重要な関節の一つです。さらに股関節は強力な靭帯や多くの筋肉により包まれていて、非常に安定な構造となっています。このために、立つ・歩く・走ると いった動作を安定して行えることになります。また球関節であるために大きな可動域を持つことができ、スクワットやあぐらなど大きな可動域が必要な動作も行 えることになります。
股関節(太ももの付け根)のお話①
公開日:2011.08.28
最終更新日:2021.06.16