今回は、【変形性股関節症】の疫学(病気の原因)についてのお話です。
発症年齢は40〜50歳代、女性に多く、男性の7倍ともいわれています。
国内におけるX線診断による変形性股関節症の有病率(病気をしている人の人口に対する割合)は、1.0~3.5%と言われており、これを国内の人口で換算 すると、およそ120万~420万人です。数字で見ますと、比較的多くの方が変形性股関節症であることがわかります。
日本の場合、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全が原因で長い年月のうちに変形性股関節症となるケースが90%を占めています。先天性股関節脱臼は、幼児期のおしめの巻き方が原因で起こる場合もあり、最近は減少傾向にあります。
股関節(太ももの付け根)のお話⑧
公開日:2011.11.12
最終更新日:2021.06.16