A:症状は、大きく3つに分けられます。
1. 疼痛(股関節周囲の痛み):初期の場合、長時間歩行時・歩行後にだるさや運動開始時の痛みとして現れ、病期(病気の進行度)が進行するにつれて痛みは持続的となり、安静時痛や夜間(就寝時)痛が出現してきます。
2. 運動制限(=可動域制限):初期にはあまり感じませんが、関節の変形が進行するにつれ、股関節の動きの制限が顕著になってきます。分かりやすい現象として、靴下をはく・爪を切るといった行為が困難になってきます。
3. 異常歩行(=跛行:はこう):疼痛性跛行は、股関節の痛みにより回避歩行(股関節をかばって歩く)をすることです。また脚短縮(足が短くなること)による、硬性墜下性歩行(脚長差(足の長さの違い)2cmを超えると、短縮下肢に荷重するたびに短縮下肢と同じ側へ肩が下がった歩き方になること)です。