痛みは 温める・冷やす どっちが正解?
怪我や痛みはどっち? 患者さんから聞かれることが多い質問の一つです
まず温めること、冷やすことは温度としては逆の反応ですが
全てが逆の反応ではありません
どちらも 血行良くする・新陳代謝を促す という作用があります
温めると血行が良くなるのは想像しやすいかもしれません
しかし冷やしても冷やしている時には血行悪くなりますが、その後に血行が良くなり、新陳代謝が上がります
身近なところではサウナでの交代浴があります。
これは熱いサウナと水風呂を繰り返すことで血行促進、新陳代謝を上げています
このように温める、冷やすは相乗効果で体を良くしてくれるものでもあります。
しかし同じ作用をもたらす両者ですが、決定的に異なること があります
それは怪我をして炎症が起こった時の反応です
怪我
↓↓↓
抑える(冷やす)⬅️ 炎症 ➡️ 促す(温める)
温める行為は良いことが多いように思いますが、実は炎症が起こっている際には痛みを強めてしまう可能性があります
プロ野球のピッチャーでも100球投げた後はロボットのようなアイシングをしています
これは肩周りの筋が炎症しているので抑えるために徹底的に冷やしているんです
ではこれら2つの使い分けはどうするか?
ポイントは3つあります
①急性期→ 明らかなきっかけある場合 必ず炎症している
3−4日は冷やし、症状続く場合は1週間
もちろん手術の後も冷やします
②亜急性期→ 1週間経ち炎症が治まっている場合
運動前は温める 組織を柔らかくするため
運動後は冷やす 炎症を抑える
③慢性期→ 原則は温める
炎症ではなく、組織がスムーズに動かないことで出る痛みが多い
※ただし冷やした方が楽になる人もいるので個人の感覚を大切に
お風呂について
怪我したばかりは2−3日はシャワーのみが望ましい
その後は普段通りに入っても良いがジンジンするなど炎症症状がある場合は控えましょう
上記のように時期により使い分けが異なるということを知っておくと良いかと思います。