皆様、こんにちは。
看護師の鈴木です。
先日、菌についてブログで書きました。
今回はアルコールについてまとめていきたいと思います。
消毒薬1:アルコールについて
アルコールは一般的には細菌芽胞を除くすべての微生物に効果を示すとされています。
⇩図で表すとこのような感じです⇩
ただ一部のウイルス(感染性胃腸炎の原因となるロタウイルスやノロウイルス)には効果が劣るものもあります。
☆ウイルスの違いを説明していますがちょっと難しい話なので読まずにとばしていただいても構いません☆
ウイルスには「エンベロープ」と呼ばれる脂肪の膜を持つか持たないかで2種類のウイルスがいます。
エンベロープを持つウイルスはエンベロープが壊されることで感染力を失います(不活化といいます)。
アルコールはエンベロープを壊すことはできますが、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープといいます)を不活化することは難しいのです。
ロタウイルス・ノロウイルスなどのウイルスは、ノンエンベロープのウイルスなので効果が劣ります。
〈アルコールのメリットとは〉
・ほぼ全ての微生物に効果あり
・一般細菌を10秒間で死滅できるなど短時間で効果を発揮
・揮発性が高いため、あまり濡らしたくない場所に使いやすく、拭き取りも不要
・木材やドアノブなどの金属やプラスチックに使用しても、物を劣化させず、効果に変化なし
〈アルコールのデメリットとは〉
・感染性胃腸炎の原因となるロタウイルスやノロウイルスには効果が劣る
・細菌芽胞のあるものには効果を示さない
・刺激があり手が荒れやすいこともあり
・人によってはアレルギーがある
・臭いが強い
・引火性があるため、火気の近くでは使えない
ざっとまとめるとこのような感じです。
一見デメリットも多く見えますが効果がわかれば、どんな環境でも使用することのできるすぐれものの消毒薬だと思います。
他の消毒薬と用途を分けて使用すると、より良いかと思います!
途中難しい話も入りまして、ちょっと頭がつかれましたね(笑)
私は最近、観葉植物を購入しまして毎日緑に癒やされています。
植物のある環境は癒やされていいですね~。
みなさんも体調にはお気をつけてくださいね☆
では、次回は「次亜塩素酸ナトリウム」についてご説明しましょう~~!